2016年06月21日

ヤスのルーレットの意味

久しぶりに、他のサイトさんの考察なんかを見たりすると、非常に触発され、
これもう1年ぶり以上だろと思いながらも、筆をとった。

碑文の謎と譲治・碑文殺人の謎と戦人
が対になっている理由、叶わぬ場合の黄金卿
碑文が解かれる可能性も、碑文殺人が解かれる可能性も、ヤスにとっては奇跡の目



譲治と結ばれる
これが並大抵の事ではないのは、ep2を中心に語られてきた。
跡取りとしての野望を捨てていない絵羽にとっては、譲治の結婚相手は非常に大切な問題なのだ。
真の右代宮家当主であるヤスには、親族の金銭的問題を解決するだけの力が有る。
にもかかわらず、ヤスは自らが真の当主であることを言わない。
何故なら、真の当主であると正当性を主張するには、碑文を解いた事だけでは認められず、
自身の血筋を証明しなければならないからだ。
即ち、金蔵の娘であり、孫である事。譲治の叔母という関係だという事。
当主である事を認めさせた時点で、譲治との婚姻は不可能となる。

だからこそ、碑文が解かれる事で、新たな当主を作ろうとしたのである。
自分が当主の座から降りさえすれば、かつ、誰もが認める新当主が親族の金銭問題を解決するならば、
絵羽は当主への未練を断ち切り、譲治との結婚を認める可能性が万が一にも残るのである。

ただし、誰でも新当主になったところで、解決するわけではない。
親世代が強欲な描写からも、彼らが新当主になったところで、新な火種になりかねない。
子世代の誰か(真里亞は楼座の傀儡になるだろうが)が、新たな当主となれば、平和的に解決する可能性がある。
※実際には理御が当主であっても惨劇は起きるので、回避できない現実はあるけれど
毎日碑文に接しているジェシカが、今更解ける可能性は低い。
子どもの真里亞にも、難しいだろう。
残ったのは、譲治と戦人。
譲治が当主となった場合、当主の妻として身辺を調べられたり、子どもができない事で周りから非難される事が容易に想像できる。荊の道だ。
戦人が当主となった場合が最も都合がよく、絵羽は跡取りとしての野望を完全に打ち砕かれる事から、譲治の恋を認める可能性もある。
逆に最も、ヤスにとって都合が悪いのは絵羽が解く場合で、この場合跡取りである譲治への制約は強くなる一方だと思われる。
ボトルメールを通して、碑文の謎を解いてみろと、戦人に強く伝えているのには、そういった意図もあるんじゃないだろうか。

碑文を解く人が現れる事で、当主の座から降り、譲治と結ばれる。という願いがここにある。
ただし、結ばれる譲治には一生伝えられない秘密を抱えながら、ではあるのだけれど。
そして、現実としては、最悪のパターンとして絵羽が解いてしまい、譲治との結婚は更に絶望的となってしまっているのだけれど。



碑文殺人の謎を解いたら、の方はすでに語られ尽くした部分だとは思うが、
回答者は戦人ひとりにしぼられており、この謎を解く事で、ヤスの恋心に気づいてくれたならば、
どれだけの想いを秘めていたのかを、そしてそれを受け止めてくれるならば、
譲治には決して言えない、自分の秘密を全て理解してくれるならば、と思っている。

紗音が昔戦人の事が好きだった、という単純な恋心ではないのだ。
この碑文殺人の謎を解くということは、紗音が何年も戦人を待ち続けた上に、
ベアトとして当主となってしまった事、
紗音・嘉音・ベアトの人格をそれぞれ作り出した事に想いを馳せ、
最終的に戦人とも譲治とも結ばれないのならば、皆殺しにするつもりだったという狂気、
そういったもの全てを理解しなければ、謎は解けない。
それらを全て理解した上で、私を愛してくれるならば、
当主としての全てを投げ捨てて、戦人と二人で生きて行く事ができると考えたのだと思う。

実際は、碑文が解かれた上に、譲治との恋は絶望的となった。
また、碑文殺人はやめたにも関わらず、惨劇は起こり、絵羽は逃げ出し、自分と戦人は生き残った。
最初からどちらかとの恋が叶う可能性も低かった。
だから、せめて黄金卿での幸せを・・・。それすら猫箱が閉じきれない事で叶わない。
ヤスの悲痛な思いが突き刺さる。
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2015年11月15日

縁寿の欠席が決まっていた理由

ボトルメッセージの内容と現実世界での事で一致していた点として、
縁寿が親族会議にこなかった事が挙げられる。

ストーリー上、説明されていなかったが、自分なりに理由を考えた。

縁寿は、真里亞とベアトと共にマリアージュ=ソルシエールに参加していたが、
破門されてしまっている。
これは、一度魔法を否定することが確定してしまっているという事で、
ベアトの、全員が魔法を認めれば、黄金郷で全員が幸せになれるという考えの基、
縁寿をその全員に含めると、その可能性がなくなってしまうと考えたためだと思う。
なので、縁寿が欠席する事は、ベアトの強い意志があっての事で、
だからこそ、ボトルメッセージからは、縁寿の存在が無くなっていたのだ。

逆に言うと、全員で黄金郷という話は、ヤスにとって拠りどころの一つであり、
本当に信じきっていたのだと感じる。
大量殺人を決意した時に、心の平穏を保つために、死んでもハッピー、と思い込んだと言えなくもないけど、
どちらかといえば、元々、肉体にとらわれる事なく、人格によって魂が分けられるなら、
みんなが幸せに暮らせるはずだという、強い思いがあったからこそ、
みんなの肉体がなくなれば、それはそれでいいんじゃないかという、結論に至ったのだと思う。



蛇足
六軒島に嵐が来たと言う設定については、
1週間程度の時間的猶予があったとすれば、台風の予測はできていたかもしれない点と、
元々太平洋の島であれば、この時期天気が悪化する事も多かった点から、
ボトルメッセージと実際が重なったのは確率の高い偶然だったと思う。
別に、台風が来なくても、電話線を切ってしまえば、文字通りの孤島だし。
当たれば、信憑性が増すなぁ〜程度だったと思うけど、
読解側からすれば、この偶然性はノイズにしかならなかったと思う。
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2014年04月26日

うみねこ読了して

ep8まできちんと読んでいたにも関わらず、なぜか自分のblogを見てみると、ep6あたりで止まっている。
これは専ら自分の方の都合であり、最後まで読んでアンチになったとかそういうのではない(笑)

世間では、全体的な評価としてあんまり芳しくないものになっているような気がするが、
私個人としては、惜しい部分はあるけれど、十分に楽しませてもらった作品だったと思う。
本気できちんと向き合った人間としては、この物語の構成や動機、結末の書き方も納得できる形だったと思う。
ただ、やっぱり、推理をネット上で公開して楽しみましょうを全面に出しているにも関わらず、
答え合わせが「明確」でなかったという点において、不満が出るのも仕方なかったのかなぁとも。
そういう形でなかったなら、こういう結末の書き方でも、もっと評価されていたと思う一方、
多くの人に読まれる作品にもならなかったような気もする。

広く認知され、多くの人に楽しまれる娯楽作品というのと、
複雑で難解な答えを明示されない作品というのを両立させるというのは、すごく難しいんだろうなぁ、と思うわけです。
実際、魔法バトルシーンはかっこ良かったけど、物語の根本には関係ないし、文章をもっと洗練させていれば
もっと短く作品をまとめられたんじゃねーのと思わずにはいられない。


あと、ヤスの動機に対して理解できない、共感できないっていうのもよく目にした。
これは虐待を受けて育った子どもが、人格形成に問題を抱えて異常殺人を起こすっていうパターンと似てると思う。
親の愛情を受けずに育った子どもは、愛情の示し方や愛情の受け取り方を学んでなくて、すごく不器用だったり、自己承認するのがすっごく苦手だというのが、多いのです。
絶対守ってくれるはずの親が居ないってのは、それだけで不安なもの。
自分だけの力で生きていかなければならないというのは、すごくストレスを感じる日常なはず。

物忘れが多くて、それを魔女のせいにするという「設定」を作るくだりがあったけど
自分の力ではどうしようも出来ない事に対して「理由」を作りたいのも人間の本能的なものだと思う。
分からない事があるというのは、これも人間にとってすごくストレスを感じる事で、
自分の中で何かしら納得しておければ、心の安定を保てるわけだ。
ヤスの場合も、物忘ればかりする自分が居て、それを慰めてくれる保護者も居なければ、自己承認(自分で自分を元気づけたりする事)も下手なので、自己嫌悪する他無かった。
どうして自分はこんなにダメなんだろうと、心がすりきれる寸前で出会ったのが、魔女のお話だったのだ。
魔女が私に意地悪をするからで、自分が悪い訳ではない。だからどんなに叱られても大丈夫。そう考えた。
そうして、魔女の姿をどんどんリアルにしていく事で、本当にそれが居ることを信じきってしまう。

虐待を受けた子どもが多重人格になる仕組みを端的に言うと、
現状から逃げたくても逃げれない状態において、この苦痛な状態にあるのは自分ではないと思い込み、
別の人格を作り上げてしまうものである。
人は極度のストレス下に置かれた時、普通の状態では思いもつかないような方法で自分自身の心を守る。
ヤスの場合は、他の人格を知っていたり、意思疎通が図れている事から、完全な多重人格とは言い切れないが
全然違う人格がいて、それぞれが目的を持って役割を振られているのは、多重人格のそれと同じだ。

あまりにも複雑な生い立ちすぎて、
劇中で細かく描かれながらも、イマイチ読者に理解されなかったのは残念でしかたない。
個人的には、ヤスの思考も動機も十分に理解できるものであったと思うけど。
時間を見つけて、またこの辺をきれいにまとめられたらなぁ。



で、「うみねこのなく頃に」は、
ヤスの作った物語をベースにして、
死んでしまったヤスに対しての謝罪と、バトラ自身の気持ちの整理のために、
そして、今を生きる縁寿のためのメッセージを込めて作った物語。
ただし、伝達方法はネットでアップするという不確かなものなので、
縁寿以外の興味本位でしか見ていない人間にとっては興味を削がれる形で。
でも、読み物として完成させ、真実を知りたいと思う幾子の思惑も混ざりつつ。
最終的に私たち読者が見るのは、更に竜騎士フィルターがかかった物語。
これもまぁ複雑な構造をもった作りになってるような気もする。

コミケで発表されるサークルが作っていると思うから許される描写なのだが、
これが実際は「人の子よ…」とか達観しきってる感じの幾子が書いてるとすっごい違和感(笑)
幾子が書いてるのは、ep1のエンドロール後の文章の所みたいな感じなんだろうな。
※嵐が過ぎ去って、……あれだけ長いこと島を包んでいた重苦しい雲が、晴れていきます。
雲間からは木漏れ日が差し、……昨日までの嵐がまるで嘘だったかのよう。
船着場には、誰かが望んだとおりに、再びうみねこたちが帰ってきて、にぎやかな鳴き声を聞かせてくれました。

クヒヒヒヒ…ヒャーハッハ!! とかも、幾子の文章なら、「ベアトリーチェは声高に笑うのでした」で終わり。
…いや、読者が求めているのは、やっぱり竜騎士氏の文章だったと思う。あの文に引き込まれていたのだから。




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2010年08月10日

【板投稿】物語を作った目的

ボトルメールが実際にあるとして、なぜそんなモノ(物語)が
作られたのか?という所からの妄想。

内容からして、関係者の誰かの手によって作られたものなのは明白だが
世間では爆発事故として知られているにも関わらず、
ボトルメールという出所不明の物体で世の中に知られるようにしたのは
何らかの意図があるのではないか?

その答えをエンジェへの隠されたメッセージなのではないか?と
仮定してみた。続きを読む
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2010年08月01日

ep7情報が

出ていました。
肖像画とゲーム画面のSSが数点出ていたけれど、もうすぐ7発売かと思うと楽しみです。


新キャラ2体の絵が出ていますが、ep7は過去暴露編だと勝手に思っているので、こいつらも過去の人物に違いないと妄想中。
イトミミズさんには笑わせてもらいましたが、金眼は非実在人物という今までの流れを考えれば、この人もそうなのかな?

赤服金髪の人は、鷲付きなので、右代宮の人間だとは思うのですが、ジェシカの金髪、夏妃のスカーフ、ローザのジャケット、エバのパンツスタイルと現在いる女性陣を彷彿させるような衣装です
優しそうな表情と華奢な体つきから女だと思うのですが、おっぱいがないという重大な事実が!ってことは
・線の細い若い男
・男装している女
のどちらかだと思います。
赤い服ではあるけれど、立ち絵を見た感じ、足元は軍人さんっぽいイメージ
モンペだったら笑えるけど。
ともかく血縁に日本人じゃなさそうなのがいた線がより濃厚になったって感じでしょうか?

さて、肝心の正体の方ですけど、私としては金蔵の母親かキョウダイを推したいです。
結婚もまだの若い金蔵は、関東大震災の時に小田原には居なくて、何をしていたのかって、普通に考えたら家族と一緒に居たはずなのに、その描写は今まで一切なかった。
家族と一緒で父親がいたならば、順当に考えればその父親が本家を受け継げばいいはず。
少なくともその「家族」には父親が不在だったと考えられる。

私は今まで母親は右代宮の人間の妾か何かだと考えていたのだけど
そうじゃなくて未婚の右代宮家の女が、妊娠してしまったために
分家当主として振る舞う必要が出てきた・・・
いや、それじゃあ肖像の女が金髪なのはおかしい。
外国の女を娶ったために半ば勘当状態になった父親だったが早くに死んでしまい、母親は当主代行として振る舞った、嫁に鷲云々はフェイク・・・とかとか。
うーん、うまく考えが纏まりません

まぁ、前のepを読み返して、テンションあげておこうとおもいます
posted by stem at 23:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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