2009年08月01日

現実世界とうみねこ世界

うみねこのキャッチコピー
「推理は可能か不可能か?」
「アンチファンタジーVSアンチミステリー」

このゲームは推理可能です、とお墨付きをもらわないと推理をはじめる事もできないのか?とベアトは言う。
アンチミステリーとは、うみねこ読者の中では「推理できないものだ」という作者からの挑戦状として受け止められていると思う。

ep3,4あたりから現実世界とのリンクする部分がみられる。
もっとも普及している魔法体系本が聖書だとか。
まるで現実世界に魔法があるかのような切り口だ。

現実世界とのリンク、という観点で考えると
アンチミステリーとは超現実世界。
現実世界で「わたし」が得た情報というのが、推理をするための前提として完璧というわけでもないし、そもそも推理が可能かどうかも分からない。そのときは推理できたとしても、その後新しい情報が出てこないとも限らない。それがわたし達が生きる世界だ。
人によって作られた物語ではあるが、その意味で「うみねこ」は非常にリアリティのある作品だと言える。
作者は「うみねこ」の世界を持って、私たちに「現実」を突きつけている。



前作「ひぐらし」は、凄惨でセンセーショナルな描写もある一方で、作者のメッセージはひとつであった。
「困った時には一人で悩まず相談しよう」
たった、これだけの事をいうための物語だったのだ、とあとがきか何かで書いていたと思う。
単なる面白いストーリーでも難解な推理でもない、作者は現代社会においてこの相談するということが、いかに難しいかを知っていて、あえてそれを丁寧に描いている。
一人で思いつめれば、短絡的に殺人という手段を思いつく。
その後の自分自身やまわりについて想像がつかない。
そんな子ども達が増えてきている。そのことに対する警鐘でもあろう。


では、「うみねこ」のメッセージは何か?
ベアトは言う、「考える事をやめたとき、お前の負けだ」と。
アンチミステリーを突きつけられたとしても、不屈の精神で魔女に立ち向かうことが私たちにできるだろうか?
考えろ、思考をとめるな。あらゆる可能性を想像しろ。
posted by stem at 06:03| Comment(0) | 竜騎士07の意図を読み解く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。